ブログ 理容室を舞台にした小説「キリの理容室」が面白かったな! 理容よもやま話
理容室を舞台にした小説が発売になるというニュースを読んで、
平成30年5月24日の発売日に購入したのが、上野 歩著による「キリの理容室」。


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最近は、電車での移動時間などちょっとしたスキマ時間に読めることから、
電子書籍のkindleを使うことが多くなっているので、
発売日に、そそくさとダウンロード♪
ちなみに、単行本は1,620円だけどkindle版だと1,296円なんですね!


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主人公は神野キリ…髪を切りに引っ掛けているんでしょうか?(笑)
本の紹介文にはこんな感じに書かれています。


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神野キリ、20歳。夢は理容師になって人気店を開くこと。
お金を稼げて、女性も通える理容店を開いて、
自分と父親を捨てて男と出ていった理容師の母親を見返すため、
理容専門学校を卒業したキリ。

カットが下手なキリは、千恵子が一人で切り盛りする、
バーバーチーで修業することになるが、雑用ばかりの毎日。

幼なじみの淳平は毎日のように実家に来るし、
理容学校の同級生のアタルの存在も気になり始めて――。
衰退産業だなんて言わせない、床屋さん業界に理容女子が革命を起こします!
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ま、自分と父親を捨てて家を出ていった母親に復讐するために、
同業商売で見返してやろう!ということから始まった小説だけど、
中身は、かなり本格的な取材に基づいたものになっています。


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そして、読み進めてみると、単に理容室を舞台にしたドラマでなく、
大切なことが書かれているな~と感じる部分も多かったりして、
電子メモという付箋を、あっちにもこっちにもつけました(笑)
今日は、そんな中からいくつかをご紹介しますね!


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思い出したことがある。巻子に初めて顔の産毛を剃ってもらった時のことだ。
自分は小学生四年生だった。横になったキリを、巻子は膝枕した。
ラザーリングとスチーミングの間に、キリは早くも夢見心地だった。

巻子が手にしたレザーが一閃するのを目にしたと思った瞬間、眠りに落ちていた。
まぶたを開けたとき、自分の顔は白くつるつるで、
子どもから大人の顔になったような気がしたものだ。まるで魔法にかかったように。

きっと、巻子を家を出る前に娘の顔そりをしておこうと思ったのだろう。
そうなのだ、自分が美容師でなく理容師になろうと決めたのは、
顔そりがあったからだ。理容師と美容師の一番の大きな違いは、
レザーを使うかどうかだ。

そして、巻子から受けたこの顔剃り体験が、自分を理容師tの道に進めた。
繁盛する店は、美容院ではなく理容店でなければならなかった。
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主人公のキリが、美容師でなく、理容師の道を選んだ理由として、
家を出ていった母親からのお顔剃りだったという部分が印象的ですよね!


そして、修行先のバーバーチーで千恵子から指導を受けた一言も、
思わず、うんうんと頷いてしまう感じ♪


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いつもは名前を付けて"いらっしゃいませ"と言われているのに、
名前を呼ぶのを忘れられたら、損した気分を味わうかもしれない。
いつも、誰に対しても変わらないのが一番なのさ。

こっちになにがあろうと、どんな思いをしていようと、
そうしたことを全部隠して、常に笑顔。それがプロってものなの。
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また、お顔そりについても、こんな風に分かりやすく伝えています。


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顔には二十万個の毛穴があるといわれている。
毛穴があるということは、そこから毛がはえているのだ。
黒い髪の日本人女性は、当然、産毛や体毛も黒。
目に見えない肌の産毛も、剃り集めれば驚くほど真っ黒だ。

顔剃りを一度もしたことのない女性がいる。
自分の顔を剃ったとしても、それはメイクの合間に、
産毛剃り用ガード刃でささっと程度だ。

しかし、サロンの一枚刃によるシェービングは、眉の周辺や口のまわりなど
毛が濃い部分だけでなく、自分では処理しきれないまぶたや目の周りの
細かなところの仕上がりに遥かな差をつける。

今、彼女が鏡越しに見ているのは本来の肌色なのだ。
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また、顔そりも産毛そりだけでなく、リンパマッサージをプラスした、
小顔シェービングにも話を進めている。
この辺りの話になってくると、女性理容師さんでも知らない人がいるかも?


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さ、それではさっそくマッサージの実習にはいりましょうか。
はい、あなたがモデルになる。まずは先程のデコルテを丁寧にほぐしていきます。

えーっ、顔のマッサージじゃないんですか?

顔をリンパを流す際には、鎖骨リンパ本幹や、腋下リンパ節などを
しっかりほぐすことがポイントです。
リンパ管は排水管のようなものだとお話しましたが、
その排水管にゴミがたまった状態のままだと、
詰まってしまってうまく流れませんよね。
まずは排水管の掃除をしてからのほうが、顔のリンパが滞りなく流れるのです。
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そして、ここ数年、理容室でも行われているサロン内サロンの考え方も、
小説の中で、しっかりと取り上げられているのにはびっくり♪


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そこで、キリは"サロン内サロン"のコンセプトで、
個室もレディースシェービングKAMINOとし、ポスターやWebサイトなど
すべての宣伝媒体に本体のヘアサロンと完全に区分けして表示した。

もちろん、売りである小顔シェービングというメニューも、
大々的にアピールしている。
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一通り読み終えて思ったのは、女性お顔そりを志す女性理容師さんには、
必ず読んで欲しいと思える一冊だということ。


女性お顔そりは、産毛剃りでなくお肌の美容法であることはもちろんのこと、
美点フェイシャルやリンパディメール(フェイシャルコース)などを通じ、
リンパへの深い知識と、正確な技術を習得していくことが大切です。


女性が自分で鏡を見ながら産毛のお手入れをすることと、
プロの女性理容師によるお顔そりをすることの明確な違いを出すことで、
お金を出しても通い続けたくなるお店になると思っています。


まだ、この本をお手に取っていない女性理容師さんは、
ぜひ、この機会にお読みになってみてくださいね!
男性も、今までの女性お顔そりビジネスとの違いを知ることができるので、
奥さんや女性スタッフの活躍のためにも、ぜひお読みください♪



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