ブログ 市販CDを使い理美容室にBGMを流すときはJASRACへ届け出を! 理容よもやま話
fc2ブログ
知られているようで意外と知られていないのが、著作権問題。
例えば、お気に入りのCDを自分で聞くことはもちろんのこと、
自分のiPhoneやiPadにコピーして自分だけで楽しむのならば問題ないけど、
CDやiPhoneやiPadに入れたコピー楽曲をお店用BGMとして使うとなると、
これが大きな問題になるんです。


平成29年7月13日にこんなニュースが流れたこと、覚えてます?


JASRAC(日本音楽著作権協会)が352店舗の事業所に対して、
著作権料の支払いを求めた民事調停を求め、裁判所に申し立てて、
その事業者の90%が美容室だったという驚きのニュースでしたよね!


ちなみに、著作権料はBGMを流す店の広さで決まってくる仕組みで、
理美容室のほとんどが対象となる500平方メートルのお店で年間6,000円。
JASRACのウェブサイトに行ってみると、こんな感じになっています。


各種施設でのBGM

このページでは、お店などの施設で、市販のCDやインターネット配信された、
音源などにより、JASRACの管理楽曲をBGM(背景音楽)として流す場合の、
手続きについてご案内しています。

01、申込書類のご作成(BGM利用申込書)
02、申込書類のご提出
03、JASRACより許諾書と請求書をお届けします



この手続を踏んで年間6,000円の著作権料の支払いを済ませれば、
市販のCDを店内のBGMとして利用することが出来ます。


ただ、最近はCDプレーヤーを使うのではなくて、
ノートPCやiPhone、iPad、iPodといったデジタル機器にコピーして、
そこからBGMを流している方が多いんじゃないかな?


実は、これが一番やっかいな問題になるんです。


市販のCDやレンタルCDから上記のような機器にコピーした音源を使い、
お店でBGMを流す場合は、著作権の手続きが不要とされる、
「私的使用のための複製」の範囲を超えているので、
著作権(JASRAC)および著作隣接権(歌手やレコード会社など著作隣接権者)の、
利用許諾を取る必要が出てきます。


これ、一人ひとりの歌手やレコード会社に利用許諾を取るわけなので、
事実上は不可能ということですよね?
ま、実際の使い方を考えれば、CDをiPhoneにコピーして聞くというのは、
ほとんどの人にとって当たり前のことなんだけどね(笑)


個人で楽しむなら問題はなくても、この形でBGMにしてしまうと、
先ほどのように、楽曲の使用禁止、損害賠償請求などの、
大きなトラブルにつながる可能性があるってことです。


他には、YoutubeやAmazon Musicなどデジタル配信されているものも、
あくまで個人として利用する場合で認められているだけなので、
これをBGMとして利用した場合も、著作権使用料の支払いが必要です。


以上のことから、市販のCD、レンタルCD、ネット配信された音楽を、
お店のBGMとしてお使いになる場合には、JASRACで手続きしてくださいね。


JASRAC お店でBGM使用について


あと、こんな面倒なことはしたくないということであれば、
著作権フリー音楽が入ったCDを購入するという手もあります。
例えば、空間演出専用のCD通販サイト「WHITE BGM」なんかもそうです。


WHITE BGM

20180318_1.jpg


20180318_2.jpg


あとは、iPadとWi-Fiがあれば簡単に導入できる、
「OTORAKU」とか「モンスターチャンネル」などであれば、
JASRACと契約しているので、面倒な手続きと支払がなく便利ですよ♪


OTORAKU


20180318_3.jpg


モンスターチャンネル


20180318_4.jpg



理美容総合商社 (株)大和理器 東京都杉並区高円寺北2-29-8 03-3338-5214(代)
スポンサーサイト



日々のこと | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示