ブログ 寒い日の毛染めで、お客様に「冷たっ!」って言われたことありませんか? 理容よもやま話
fc2ブログ
寒い時期のヘアカラーと言うと、必ず思い出すのが、
冷たい薬剤が頭皮に付いた瞬間に感じる「ゾクゾクっ!」とした不快感!
もちろん、お客様には「ちょっと冷たいですけど…」とお声掛けはするけど、
あの冷たさと不快感は、体験した人でないとわからないかも(笑)


それじゃ、ヘアカラーをタオルスチーマーの上にでも置き、
前もって温めたらイイじゃないか?と思うけど、そう簡単でもないんです。


一般的な白髪染めは、アルカリ性酸化染料と呼ばれていて、
髪を明るくするアルカリ剤と色の元である染料を含んだ1剤と、
過酸化水素と呼ばれる2剤を混合することで、
髪を明るくしながら、希望の色に染めるという原理で作られています。


2液となる過酸化水素は温度に対してかなり敏感で、
温度が10℃上がると、髪を明るくする速度が2倍になります。
なので、2剤の入ったヘアカラーカップをタオルスチーマーの上で温め、
薬剤温度が10℃上がると2倍、20℃上がるとさらに2倍となり、
結果として、求めている本来の色よりも明るく染まってしまうというトラブルも!


そこでオススメなのが、こちらの魔法の薬!
と言っても、新製品でもない、もう何年も前に発売された商品です。
ただ、あまり知られていないみたいだけど(笑)


20180201_2.jpg


1剤と2剤をミックスしたヘアカラー剤に対して、これを10%加えることで、
ヘアカラーの温度が「微妙に」上がってきます。


この「微妙に」という言い方が難しいのだけど、
「うわっ、冷たい!」というのが「冷たくない」という程度です(笑)


なお、こちらは2剤の過酸化水素6%でのみお使いください。
リタッチ用に2%を使った場合などは、十分な適温効果が得られないと同時に、
色むらが起こる可能性があります。


さて、それでは使い方の復習です。


1剤40g、2剤40g、総量80gをヘアカラーカップに入れたら、
適温アシストを80gの10%、8gを加え、よくミックスしてから塗布します。


20180201_1.jpg


また、一般的な白髪染め以外のおしゃれ染めでもお使いいただけますが、
2剤を使わないタイプのヘアマニキュアやカラートリートメント、
ノンジアミンのレプレカラーなどにはお使いいただけません。


ただ、こうした2剤を使わないヘアカラーは温度を上げても影響が無いので、
前もって、タオルスチーマーの上に乗せて温めても大丈夫です♪


なお、適温アシストは、600g入で税別2,400円になります。
ご注文は、お取扱い理美容ディーラーへお問い合わせいただくか、
Facebookメッセージ、LINEトークなどで、私までご連絡くださいね!



理美容総合商社 (株)大和理器 東京都杉並区高円寺北2-29-8 03-3338-5214(代)
スポンサーサイト



日々のこと | コメント(0) | トラックバック(0)
コメント

管理者のみに表示